第8回”避けて通れない道”ケーブルについて。

カーオーディオの世界だけでなく、すべてのオーディオ&ビジュアルの世界で、ケーブルはなくてはならない存在です。機器を動かすためのエネルギーである電気もケーブルを伝わって供給され、また、すべてのスピーカーは、ケーブルを伝って信号を音に変えます。

良質の音のために、そして、鮮明な画像のために。

また機器を動かすためだけにも”ケーブル”必ず必要なのです。


 自動車は、ケーブルにとっても非常に過酷な使用状況。

自動車の内部に使用されるケーブルは、一般家庭などで使用されるよりも非常に過酷な状況となります。なんとなく想像がつくと思いますが以下に例を。。。。

振動・衝撃に耐えるものでなくてはならない。

車は揺れます、傾きます。また、地面からの振動を走行している間ずっと受けています。

ずっと振動している中で、耐久性を確保しなくてはならないのは、もちろんのことです。。車の中で切れたり折れたり!考えられませんよね。

また、電気的な面では、
ケーブルが振動するということは、”伝わる信号の流れが不規則になる”ということ。振動対策の施されたケーブルは、そうでないものと比べて違いがはっきりとわかります。

それほど高価な製品でなくても、カーオーディオ専用ケーブルでは、ケーブルの皮膜(ゴムのような表面の部分ですね。)に、さまざまな新素材を使用し、振動対策と、信頼性を向上させています。

取り付けの際には、やはり専用品を選びたいですね。

熱に耐えるものでなくてはならない。

炎天下の自動車の内部温度(ボディと室内空間の間等)は、時として70度を超えます。またエンジンルームはもっと暑くその温度をはるかに超えます。

ケーブルの芯(銅線)が変化してしまうようなことは通常ありませんが、皮膜はその温度に耐えるものでなくてはなりません。仮に皮膜が敗れたり、解けたりしてしまうと、電気の流れている部分がむき出しになってしまい、ショートし最悪、自動車の電気系統や、せっかく増設したオーディオ機器を破損なんてことにもなってしまいます。

また、ケーブル内部の銅素材は、激しい温度変化(冬だとエンジンルームは0度から一気に100度付近に。。。。)に対しても、安定した通電特性を持ったものでなくてはならないのです。


 ケーブルで音が変わる。それもびっくりするほど。

良いケーブルを使用すると、音は劇的に変わります。

しかし、ケーブルの価格は1mあたり数百円から、高いもので、1mあたり数十万円を超えるものも多数存在します。

おおよそなのですが、一般的な2Wayでのケーブルの取り回しで、25mのケーブルが必要です。

また、5.1chなどのシステムのケーブルは35m必要です。

オーディオの場合、どうしても機器に目がいきがちなのですが、ケーブルも性能を左右する、なくてはならない商品の一部なのです。


 ケーブルに使用される銅の特性。

 一般的に電気を流す部分(ケーブルの芯の部分ですね)は、銅でできています。その銅の純度が高ければ高いほど、電気的性能が向上します。。。。。

が、しかし!ケーブルをまじりっけのない完全な銅で作ったとすると、それらは粘性がなく、ぼろぼろと崩れてしまうような弱いものになってしまいます。自動車にこれは使えません。

また、純粋な銅であればあるほど、酸化(さび)しやすく、酸化するとそのケーブルの性能は落ちてしまいます。

電気的な特徴として、オーディオ信号は、一本のケーブルの中で、通電部分の中心に高い音の信号が流れやすく、外側になるほど、低い音の信号が流れやすいという特徴があります。

これらさまざまなことを考慮し、メーカーさんは、銅にいかに性能を引き出すような混ぜ物をしたり、またまた、コーティングしたり、皮膜に特別な素材を使ってみたりして、さまざまな工夫をされているのです。


銅素材の種類について。

良い素材が、よい音を生む。通電部分である銅素材について。

TPC

(タフピッチ銅)OFC

(無酸素銅)LC-OFC

(線形結晶無酸素銅)PCOCC

(単結晶状高純度無酸素銅)一般的な付属ケーブルは、残念ながらこれです。

不純物が多く、ロスが多い。銅の結晶を大きくし、不純物を減らした素材。

OFCの結晶構造を整列した、Hi-OFCという新素材もあります。結晶をさらに大きく、長く引き伸ばすことで、さらにスムーズに電気を流すことができる。結晶が存在しないので、抵抗がほとんどなく、非常にスムーズに電気を流せる。

というように、銅ひとつとってもさまざまなランクがあるわけですが、さまざまな種類の商品を見ていくと、おおよその場合”高価=高性能”ということがいえると思います。

具体的な商品として。。。素材が商品の値段を決めてしまっているので、”ケーブルの値段=素材(性能)の良し悪し”となるわけで、性能=価格となる道は避けられません。値段が安いのに、性能のよいケーブルというものは、あまり存在しなく、はっきり言って、価格に比例します。そこで大切なのは、自分のシステムにあったケーブルを選択するということ。非常に大切なものですが、ケーブルだけ数十万円のものを選んでも、よいわけではありません。

しかし、標準的なシステムに付属のケーブルを使うのは、やはり性能を発揮できません。

デッキ等を変えたら、そのデッキが奏でる音は、明らかに純正品をしのぐことでしょう。

その音をちゃんと聞くためにも、安価であっても専用品のケーブルを使いたいものです。

また、アルパインF1シリーズ等でのハイエンドなシステムをお考えの方には、少々グレードの高いケーブルを選んでいただいたほうが、その性能を発揮できると思います。

また、部分的によいケーブルを使用することでも、音は変わってきます。

その際は、使用している部分でもっとも長いケーブルを変更することによって、よりよいパフォーマンスを発揮できると思います。

audio-technica?レグザットシリーズ値段は高いが性能はGOOD。
高いといっても、ケーブルの中ではまだまだ安価なほう!?アルパインF1シリーズ等でのシステムに。電源も含めて導入したいですね。

audio-technica?レグザットシリーズ

一般的な、デッキ等に。

PCOCC+Hi-OFCハイブリッドケーブルで、ミッドからトゥイーターまで。

価格は安いがやはり専用品。新素材テクノロジーの結晶です。

デッキなど入れ替えたら、ぜひ導入したいアイテム。

もっともっと、用途に合わせたたくさんの種類のケーブルが存在します。

ケーブル選びは、太さ等も含め、施工する際に決定しなければならないこともあります。そんなときには、店長に相談してください。

大事なことは、デッキやアンプの商品を選ぶのと同じように、ケーブルも音を決める重要な商品なのです。

購入した機器のパフォーマンスを十分に発揮させるよう、システムにあわせたものを、お客様にしっかりと選んでいただきたいと思います。