カーオーディオとホームオーディオの大きな違いとして、リスニングポジションがあげられます。
ホームオーディオのスピーカーとスピーカーのセンターに人が立ち、また自由に移動して調節できることに対して、カーオーディオは、スピーカーに対してセンターではなく、右ハンドルならリスナーは右より、左ハンドルなら、リスナーは左よりに位置します。
スピーカーの距離と理想的ポジション
これらのことは、オーディオを聴くという環境を作るうえで非常にデメリットな要素です。
当然、右ハンドルの車の場合には、右のスピーカーからの距離が近く、左からのスピーカーの距離は遠くなり音の伝わり方がおかしくなってしまうのです。。。
(近くからのスピーカーの音のほうが早くリスナーに伝わってしまい、音が偏って聞こえてしまうのです。。)
ずーっと右側からアーティストが歌っている。。ステレオ感もなくなってしまい、気持ちの悪いものです。。
一般的にカーオーディオの世界では、例えるなら演奏をするアーティストがちょうどボンネットの上にいるかのような状況を再現することが理想とされています。
では、どうすればよいのか???
そう!左右のスピーカーから伝わる時間が同じになるようにスピーカーから出る音のタイミングを調節してあげればよいのです!
これが、タイムアライメントと呼ばれる機能ですね。
(実際には、高音、中音、低音や、使用している環境、たとえばウーハー、ツイーター、スコーカーなどカーオーディオではそれぞれのスピーカーがそれぞれの位置に配置されているので、また、各音種のバランスなども考慮する必要があり、それぞれの調整を完璧に行うことは非常に困難です。)
これが、ばっちり決まると、なんとも形容のしようがない、臨場感、ステレオ感が作り出せ、すばらしいオーディオの世界を堪能できるというわけなんです。
デッキ等からの出力をしっかり整えてから調整を行うのがベター。
良くCDとDVDの音の大きさ(ボリューム)が違う!と相談されることがあるのですが、これは出力電圧の違いによって起こる現象です。
また、CDよりもDVDのほうが情報量が多いため録音レベルを下げて録音されていることも原因のひとつです。
とりあえず、つなぐだけつなげば音は出ますし、問題は無いのですがデッキのパフォーマンスを引き出しているとはいえません。
そこで、出力電圧を調整する”ドライバーアンプ”を各部分にうまく使用してあげることでこの問題は解決できます。(できればテスター等を用いてしっかり調整してください)
電圧を上げすぎるとシステムを壊す原因となりますので、相談していただいたほうが無難ですね。